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オリックス・バファローズ2020

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サイドスロー転向に賭ける価値

 ピッチングフォームの変更は、投手のアイデンティティにかかわる重要な問題だ。特にプロ入り以前に本格派として鳴らしてきた投手であるほど、“腕を下げる”という選択は苦渋の決断となるはずだ。それでも、勇気を持って大胆なフォーム変更に取り組む選手が絶えることはない。サイドスローに挑戦し、成功し、失敗する投手はどれだけいるのか。ピッチングはどう変わるのか。データから実情を探ってみたい。 続きを読む

“控え捕手の控え”は必要なのか

球界の主流は捕手3人制  球界で捕手の人材不足が叫ばれて久しい。絶対的な正捕手と呼べるような選手がいるチームは一握りで、昨年のベストナインに輝いた會澤翼(広島)と甲斐拓也(ソフトバンク)にしても、スタメンマスクをかぶった試合はそれぞれ87試合と80試合にとどまった。先発投手との相性などで複数の捕手を使い分けるのが、近年の主流になっている。 続きを読む

高卒入団の投手はどのくらい成長するのか?

■大谷の比体重は5.7、球速は6.3km/h増加した  上の表は大谷の「身長」「体重」「比体重」「平均球速」の推移を表したものだ。 MLB公式アナリストのマイク・ペトリエロもMLB.comに寄稿(「2 for the Sho! Analytics: Ohtani arm, bat elite」 ※英文記事)しているように、大谷の投手としての最大の魅力はメジャー先発投手の中でも3本の指に入るといわれる「球速の速さ」である。 大谷は入団1年目の19歳時… 続きを読む

「第2のデスパイネ」を補強すべきチームは?

 今年の日本シリーズは劇的な幕切れとなった。ソフトバンクの3勝2敗で迎えた第6戦、ソフトバンクの1点ビハインドで迎えた9回裏に内川聖一が起死回生の同点弾を放つと、11回には川島慶三がサヨナラタイムリーを放ち、ソフトバンクが2年ぶりの日本一に輝いた。 これで、ソフトバンクは2010年以降の8年間で5度のリーグ優勝、4度の日本一と、近年のプロ野球界では圧倒的な力を見せつけている。 続きを読む