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選球眼を得点で評価する

ボール球を振らない=選球眼が良い、とは限らない  野球の試合を見ていると、打者に対して、「なぜそんなボール球に手を出すのか」と言いたくなることはしばしばあるだろう。同時に、「なぜ今の甘い球に手を出さないのか」と思うこともよくあるはずだ。一般的に選球眼というと、四球の数やボール球をスイングした割合などで評価されることが多いが、ストライクゾーンの甘い球を見逃さずに打ちに行けるかど… 続きを読む

モデルチェンジした則本昂大をデータから想像する

同僚・ハーマンからの助言  名門・ハーバード大学出身という異色の経歴を持ち、ここまでチームトップの28ホールドを挙げている楽天のフランク・ハーマン。先日、彼が日本球界で見聞したことをつづったコラムが、米データサイト「ファングラフ」に掲載された。その中で、ハーマンは同僚の則本昂大に対して「カットボールかシンカー(日本で一般的なシンカーではなく、シュート系のシンキング・ファストボー… 続きを読む

データで打球は掴めるか

ライト前ヒットを二塁ゴロに  一二塁間に野手を三人(時には四人)並べたり、右翼手の前に野手を配置するような大胆な守備シフト。シチュエーションに応じて忙しくシフトを組みかえる戦術はMLBでは珍しくないが、先日の楽天とソフトバンクの試合でもこれに似たシーンがあった。2死一塁からペゲーロが放った“ライト前”への強烈な打球を二塁手・川島慶三が捕球し、一塁へ転送してスリーアウト。川島が二塁手… 続きを読む

NPB捕手のフレーミング能力に迫る

捕手がボールをストライクに変える  最近、フレーミングなる言葉を目にしたり、耳にしたことはないだろうか。MLBではここ数年、捕手の守備力を評価する上で新機軸が登場している。それがフレーミングだ。本記事では、NPB版のフレーミング評価にトライしたい。 フレーミングとは、際どいゾーンの球を球審にストライクと判定させるスキルのことだ。捕球時にミットをわずかにずらしたり、体を寄せたりするこ… 続きを読む

甲子園の魔物 統計で捕獲!?

‐幽霊の 正体見たり 枯れ尾花‐  夏の幽霊の正体の相場は、枯れ尾花である。恐怖心や疑いの気持ちがあると、何でもないフライやアウトひとつまでが恐ろしいものに見えるのではないか。甲子園の魔物も、どこかの湖の恐竜や未確認飛行物体などの属性に位置するかもしれない。 この一連の魔物論争に終止符を打つべく、我々は魔物と対峙する決意を固めた。 そもそも甲子園に潜む魔物とは、いったい何なのか。… 続きを読む