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コラム COLUMN

ドラフトレビューコラム~オリックス編~

Baseball LAB編集部

左腕エース候補を単独入札!投手王国を築き上げるオリックス

※ドラフト指名選手の詳細情報はこちら

 187センチの長身サウスポー・山﨑福也の1位での単独入札に成功した。150キロに迫る快速球を軸に、明治大ではエースとして活躍。森脇監督も「スター性を感じる」と認めた甘いマスクを誇るが、マウンド上では鋭い視線で打者を圧倒する。
 「ハマのムネリン」の異名を持つ宗佑磨は、ギニア人の父と日本人の母を持つ身体能力抜群の内野手。50メートル5秒8の快足を武器に、機動力を前面に押し出す森脇監督にアピールしたいところだ。
 指名した9名中6名が投手で、1年目から戦力として期待される山﨑と髙木伴坂寄晴一に、将来性抜群の佐野皓大ら3名の高校生を獲得。12球団随一の投手陣を誇るチームにとって、さらなる強化となったことだろう。

投手王国に欠けていたサウスポー

(2014年投手層:オリックスのデプスチャートより)

 12球団で唯一2点台の防御率を記録した2014年のオリックス投手陣。先発・救援陣とも優れた成績を残したが、気になる点は主力級がすべて右投手である点。先発では松葉貴大が8勝の活躍も、他には井川慶が2勝しただけ。救援では中山慎也が34試合に投げたが、勝ちパターンでの起用というよりはビハインドの展開での登板がメーン。勝利の方程式の一角として投げていた左投手は不在だった。

 その意味でも単独指名となった、ドラフト1位・山﨑福への期待は大きい。先発・リリーフのどちらもこなせる存在として、1年目から多くの登板機会が巡ってきそうだ。もちろん同じ左腕で社会人のドラフト6位・坂寄にも割って入る可能性は十分ある。過去にオリックスの左投手が新人王に輝いた例は一度もないが、チャンスを生かすことはできるだろうか。

※オリックスのデプスチャート(ポジション別の選手層)はこちら。ドラフトでやトレードや新外国人など、新戦力が入団した際、現状の戦力と比較するのに便利です。

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