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  • 1990年4月19日 秋山幸二(西武)が通算200本塁打を達成。 (vs.ロッテ)
  • 1977年4月19日 斉藤明夫(大洋)がプロ初登板を記録。(vs.ヤクルト)
  • 2012年4月19日 東出輝裕(広島)が通算250犠打を達成。 (vs.DeNA)
  • 2007年4月19日 古田敦也(ヤクルト)が通算2000試合出場を達成。 (vs.横浜)
  • 2011年4月19日 丸佳浩(広島)がプロ初本塁打を記録。 (vs.横浜)
  • 1977年4月19日 松本匡史(巨人)がプロ初盗塁を記録。(vs.阪神)
コラム COLUMN

44年ぶり・・・、史上初・・・、開幕から躍動した新戦力  タイムリーdata vol.28

多田 周平

 2015年のプロ野球がついに開幕。セ・リーグでは、阪神が2試合連続サヨナラ勝ちを含む開幕3連勝を切りました。一方のパ・リーグでは、昨季の覇権を争ったソフトバンクとオリックスがともに開幕カード負け越しと苦しいスタート。特にオリックスはいきなり3タテを喫しています。
 今年の開幕カードは、新戦力の起用、活躍が目につきました。今回はそんな新戦力について、今後への期待を込めて活躍ぶりを振り返りたいと思います。

25人の新戦力が早速出場!


 まずは野手陣。試合に出場したのは、新人6人、新助っ人6人、移籍・復帰組13人。その25人のうち、16人が早速安打を放っています。

 中でも日本ハムの外国人コンビの活躍が目立ちます。レアードは開幕戦で猛打賞、ハーミッダは開幕3試合すべてでヒットを記録。チームの開幕カード勝ち越しに貢献しました。
 3年ぶりのNPB復帰となったオリックス・中島裕之、日本ハム・田中賢介は、そろって3安打。ともに思い入れのある球場で迎えた開幕カードで、まずまずのスタートを切っています。

注目は“44年ぶり”のルーキー!

 ここで注目したいのはDeNAのルーキー・倉本寿彦です。球団の新人遊撃手では44年ぶりに開幕スタメン出場を果たすと、デビュー戦で初安打。29日には3安打の活躍を見せました。DeNAは近年ショートを固定できず、11年の石川雄洋を最後に、先発で100試合以上に出場した遊撃手がいません。さらに攻撃力は課題となっており、過去10年のうち9年はリーグ平均以下のOPSに終わっています。13年は梶谷隆幸の活躍こそありましたが、現在は外野手にコンバートされているので、倉本がDeNAの正遊撃手としてしっかりと地位を築きたいところ。地元・横浜高出身というルーキーのプレーには今後も注目です。

投手は24人が早速マウンドに!


 続いて投手陣。登板したのは新人7人、新助っ人10人、移籍・復帰組7人の計24人。
 特に29日にはそのうちの7人が先発。広島・黒田博樹、巨人・高木勇人など5人が白星をつかみました。また勝ち星がつかなかったとはいえ、28日に登板した中日・バルデス、オリックス・バリントンも好投。今後に期待が持てるピッチングでした。

衝撃の初登板!広島待望の先発サウスポーに注目


 中でも注目したいのは広島・ジョンソンです。28日の来日初登板では、1安打無四球の完封勝利。プロ野球史上初となる、初登板での準完全試合を達成しました。広島では近年、先発左腕の活躍が見られなかっただけに、ジョンソンの存在はチームにとっても大きいことでしょう。初登板ではストレートとチェンジアップを軸に、打たせて取るピッチングを展開したジョンソン。今後も好投を続けて、球団では04年のベイル以来となる左腕での2ケタ勝利を達成できるか注目です。

 シーズンも始まって3試合ですが、今季は新戦力の躍動を感じさせてくれる開幕カードとなりました。彼らのこれからのプレーに注目したいと思います。