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コラム COLUMN

12球団合同トライアウト目前。注目選手特集! タイムリーdata vol.6

新井 雄太


 12球団合同トライアウトが目前に迫っています。Baseball LABではトライアウト当日の速報を予定しております。昨年の様子を中心に紹介したイベントレポートも合わせてご覧ください。

 今回の「タイムリーdata」では、過去の選手データを交えながら、トライアウトに挑む注目選手を何人か取り上げてみたいと思います。

チームの屋台骨を支えるリリーフ投手 ~梅津智弘・押本健彦~

 一芸で生き残りを目指すのは広島を戦力外になった梅津智弘。2008年にはチーム最多の21ホールドを挙げるなどセットアッパーとして活躍しました。注目ポイントは06年から09年にかけて被打率1割台を記録したように右打者に対する投球です。得意のスライダーが右打者に通用することをアピールできれば、復活への活路が開かれるかもしれません。

 同じリリーフ投手ではヤクルトを戦力外になった押本健彦も気になる存在です。08年から12年まで5年連続50試合登板を達成するなど、状況を問わないタフネスでブルペンを支える存在でした。この投手は持ち味であるストレートの威力が復活へのカギを握ります。長年の蓄積疲労からか近年ストレートの球速は右肩下がりでした。今季は少ない登板ながら少し盛り返しているだけに、注目ポイントになることでしょう。

先発投手は貴重なサウスポーに注目 ~藤井秀悟・八木智哉~

 先発投手も実績のある選手が多く名を連ねますが、その中でも注目はDeNAを戦力外になったベテランの藤井秀悟。今季は一軍登板が一度もありませんでしたが、13年は21試合に先発し、チーム2位タイの6勝を挙げるなど苦しい台所事情を支えました。ストレートの球速は130キロ台中盤程度ですが、13年は同じ左投手のストレートと比べても打たれにくいのが特徴でした。円熟味を増す変化球とのコンビネーションを駆使した、打者に的を絞らせない投球をトライアウトでも見せてくれることでしょう。

 もう1人はオリックスを戦力外になった八木智哉。日本ハム時代の06年には12勝を挙げる活躍で新人王に輝き、ダルビッシュ有とともにチームの日本一に貢献しました。その後は低迷する時期が続きましたが、四球を出さないコントロールはいまだ健在。与四球率は毎年良い数字を残しています。先発左腕は貴重な存在なだけに存在感をアピールしたいところです。

小粒な野手の中で光るベテラン ~髙橋信二~

 投手に比べて野手は実績に乏しい選手が多い中、オリックスを戦力外になった髙橋信二の存在が光ります。日本ハム時代の09年にはベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝いた実力者です。特に勝負強さには定評があり13年には楽天・則本昂大から逆転サヨナラ打を放っています。得点圏打率も13年までは一定の数字を残しており、通算でも3割近い数字を残しています。トライアウトでもクラッチヒッターぶりを見せてくれることでしょう。

未完の大砲もトライアウトに参戦 ~森田一成~

 トライアウトには一軍の実績があまりない選手も数多く名を連ねます。阪神を戦力外になった森田一成はその代表格といえるでしょう。一軍では通算で44試合の出場でしたが、二軍での活躍は目を見張るものがあり、13年にはウエスタンの本塁打王、打点王にも輝きました。秘めたる長打力の才能を見せることができれば、スカウトの目に留まる可能性はありそうです。

 今回のトライアウトでは62名の参加者を予定しています。今回取り上げることができなかった選手の中には東野峻川﨑雄介堂上剛裕など実績のある選手が多いことが今回の大きな特徴といえるでしょう。
 一体この中から何人の選手がオファーを受けるのでしょうか。

 プロ野球ファン必見の12球団合同トライアウトはBaseball LABの速報をぜひご覧ください。

※各選手のリンクページに二軍の成績を追加しました。

2012年第2回トライアウト@鎌ヶ谷