TODAY'S HOT
  • 1983年4月16日 槙原寛己(巨人)がプロ初完封を記録。(vs.阪神)
  • 1983年4月16日 槙原寛己(巨人)が藤田平からプロ初奪三振を記録。(vs.阪神)
  • 1975年4月16日 太平洋が1試合最多失策(=7)を記録。 (vs.ロッテ)
  • 2003年4月16日 近鉄が1試合全員得点を達成。 (vs.西武)
  • 1950年4月16日 関根潤三(近鉄パールス)が1試合最多投球数(=203)を記録。 (vs.大映)
コラム COLUMN

楽天投手陣に見る、カーブの活用法

佐藤 優太

0ストライクからカーブを狙う打者は少ない

 野球の長い歴史と共に、多種多様な発展を遂げてきた変化球。近年では、シュート(ツーシームやワンシームもこれに類する)やカットボールといったムービング系の球種が隆盛を極めている。高速で小さく変化させることでバットの芯を外すことに主眼を置いたこれらのボールは、うまく機能すれば少ない球数で凡打の山を築けるため、特に先発投手にとっては習得する価値が高い。実際に直近10シーズンにおける球種別投球割合の推移を見ると、近年はシュートやカットボールが漸増しているのが見てとれる。

 ところで、他にも増加傾向の球種があるのにお気付きだろうか。数ある変化球の中でも、最も基本的なボールとされるカーブである。この背景としては、ディクソン(オリックス)に代表される、従来のカーブよりも鋭く曲がるナックルカーブの使い手が増えたことが挙げられるだろう。とはいえ、球速が遅く変化も大きい、前述のムービングボールとはまさに対極といえる球種が流行しているのは、いささか意外にも映る。

では、カーブを投じるメリットとは何か。

――この記事の続きは「BASEBALL GATE」でご覧ください。