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コラム COLUMN

坂本勇人の「脱・プルヒッター」は吉か、凶か

金沢 慧

引っ張り中心の打撃は卒業?

 5月10日の阪神戦、2打席連続で右方向への本塁打を放ち、お立ち台に上った巨人・坂本勇人。昨年は初の首位打者、ゴールデン・グラブ賞など4つの年間タイトルを獲得し、3月にはWBCに主力として出場するなど、名実ともに日本を代表する遊撃手となっている。

 近年、打撃面で特徴的なのは逆方向への打球が増えたことだろう。かつての坂本は内角をうまくさばく姿が印象的だったが、ここ2年は打撃スタイルが変化している。上の表にあるように、例年は長打の多くが左(レフト)方向に引っ張った打球だった。しかし、昨年から右(ライト)方向への打球が増えており、今年に至っては長打の半分が右方向となっている。もはや、坂本はプルヒッター(※右打者なら左方向へ、左打者なら右方向へ引っ張った打球の多い打者)ではない。

 それでは、どのようなスイングが打球方向の変化を生んでいるのだろうか。ここでは、タイミングによって打球方向が大きく変わる「ファウル」のデータを見てみたい。

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