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コラム COLUMN

ヤクルトはギルメットをどう評価したか

山田 隼哉

投球内容だけを見ればクローザー級

 優秀な投手がまたひとり、日本球界を去ることになりそうだ。

 といっても、今オフのストーブリーグの主役、大谷翔平のことではない。今年、ヤクルトで来日1年目のシーズンを過ごしたプレストン・ギルメットのことだ。公式な発表はまだ出ていないが、いくつかの報道を総合すると、球団は彼を放出する意思を固めたと見られる。

 たしかに、ギルメットのシーズン成績は28試合、54.2イニングで防御率3.62とそこまで特筆すべきものではなかった。だが、投球内容はそれ以上にハイレベルだった。セイバーメトリクスでは、投手の基本的なパフォーマンスを奪三振、与四球、被本塁打の三要素で評価する。これらは、味方の守備力や打球の運といった外的要因の影響を受けないため、防御率よりも投手の本質的な能力を映し出すとされているからだ。

 それを踏まえた上で、今年来日した外国人投手の成績を並べてみると、ギルメットのそれは多くのライバルに負けないものであることが分かる。奪三振率が9を超え、与四球率が3を下回り、なおかつ被本塁打率が1を下回るのはパットン(DeNA)とギルメットの2人だけだ。前述した三要素すべてで優秀な数値を残した希少な投手、という評価ができる。右端のFIPは三要素を総合的に評価し、失点への影響を加味した上で防御率の形式に置き換えた指標だが、これを見ても彼の投球のクオリティーが高いことが測り知れる。

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