TODAY'S HOT
  • 2011年4月19日 丸佳浩(広島)がプロ初本塁打を記録。 (vs.横浜)
  • 1977年4月19日 斉藤明夫(大洋)がプロ初登板を記録。(vs.ヤクルト)
  • 2012年4月19日 東出輝裕(広島)が通算250犠打を達成。 (vs.DeNA)
  • 2007年4月19日 古田敦也(ヤクルト)が通算2000試合出場を達成。 (vs.横浜)
  • 1977年4月19日 松本匡史(巨人)がプロ初盗塁を記録。(vs.阪神)
  • 1990年4月19日 秋山幸二(西武)が通算200本塁打を達成。 (vs.ロッテ)
コラム COLUMN

新守護神・カミネロが抱える投手としての危険性

山田 隼哉

平均151キロ、スピードは十分

 開幕から約3週間が経過し、今季から各チームに加わった新外国人選手たちも、徐々にその実像を見せ始めている。昨季MLB57試合登板の実績を買われ巨人に入団したアルキメデス・カミネロもそのひとりで、ここまで抑えとして6セーブ、防御率1.69とまずまずの成績を残している。だが、その投球内容を細かく見てみると、これから30試合、40試合と登板を重ねていく上ではやや心配になるような、危うい面も少なからず持ち合わせているようだ。

 カミネロのウイニングショットは、最速160キロを超える速球だ。ここまでの登板で記録したストレートの平均球速は151.1キロで、球界でも指折りのパワーピッチャーであることが分かる(表1)。もっとも、カミネロの投球フォームはスリークオーター気味で、そこから投じられる速球はシュート回転の要素が強く、多くの日本人投手やチームメイトのマシソンが投げるようなきれいな軌道ではない。このような場合、なかなかボールがバットの上を通過しづらく、思うように空振りが取れないケースが発生するが、カミネロの場合はいまのところ球速に対して相応の確率で空振りを奪えており(表1:コンタクト率)、球質の問題をスピードでカバーしている形とも言えるだろう。

――この記事の続きは「BASEBALL GATE」でご覧ください。