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コラム COLUMN

過去10年で6人だけ!高卒ルーキーの開幕一軍入り タイムリーdata vol.80

伊丹 雄斗

 2月20日から始まったオープン戦。まだプロで実績を残していない選手にとっては、開幕一軍入りをかけたアピールの場です。そんな選手の中でも、今回は高卒ルーキーにスポットを当てたいと思います。今年はここまで平沢大河(ロッテ)やオコエ瑠偉(楽天)などが話題を集めていますが、過去にはどの高卒新人が開幕一軍の切符をつかんだのでしょうか。

 2005年ドラフト以降の10年間で、高校卒業後に直接プロ入りした選手は298人(育成契約は除く)。その中で1年目の開幕を一軍で迎えたのは上記の6名です。現在はチームの柱となった藤浪晋太郎(阪神)や大谷翔平(日本ハム)などがいます。では、彼らはオープン戦でどのような結果を残したのでしょうか。

 上の表はオープン戦で登板した高卒新人投手の一覧です。そのうち開幕一軍を勝ち取ったのは3人でした。ただし、2007年の田中将大(楽天)は開幕時点は一軍から外れていましたが、5戦目に昇格して先発。同じく楽天の松井裕樹も開幕ローテーションに加わっています。

 08年に開幕一軍入りを果たした豊島明好(日本ハム)は、高校生ドラフト6巡目で指名された選手。同期には中田翔などがいました。豊島はオープン戦の登板は1試合ながら無安打リリーフを披露しています。3月26日の公式戦デビューで1イニングを三者凡退に抑えるなど2試合に登板しましたが、4月9日に登録抹消。その後は二軍で思うような結果を残せずに、わずか3年でチームを去りました。

 藤浪はオープン戦で3試合に登板。最後のマウンドで打ちこまれたこともあり防御率は5点台でしたが、投球回に迫る奪三振数を記録するなど大器の片りんを見せました。その後、3月31日にドラフト制後の高卒新人では史上最速となる開幕3戦目での先発デビュー。6回2失点で黒星を喫したものの、自身2度目の先発となった4月14日のDeNA戦で初白星をつかんでいます。以降の活躍は皆さんもご存じの通りでしょう。

 二刀流起用で話題を集めた大谷は、オープン戦の登板は1試合のみ。3月21日の楽天戦の8回にマウンドに上がると、最速157キロをマークしました。その裏に打席に立つと、9回にはライトの守備に。2イニングの間に「二刀流」をこなしています。開幕を一軍で迎えた大谷ですが、この時点では野手として評価を受けていたようです。

 バッター・大谷は、オープン戦打率.182と際立ったものではないものの、3月17日の中日戦でソロを記録。過去10年のオープン戦で本塁打を記録した高卒ルーキーは3人だけとなっています。3月29日の開幕戦には8番・ライトでスタメン出場を果たすと、2安打1打点の活躍。鮮やかなデビューを飾りました。

 オープン戦で本塁打を記録した高卒新人の1人は、西武の炭谷銀仁朗。守備面でも、盗塁を試みた走者を7機会中3度刺すなど、その強肩を示しました。上の表を見ると、オープン戦でプロの投手を相手に苦戦するバッターが大多数の中、文句なしの成績を収めたことが分かります。シーズン開幕後も3月29日のソフトバンク戦で1試合2本塁打を記録しましたが、その後は攻守で苦しみ5月には二軍落ち。昨季までの自己最高打率は09年の.220と、バットでは思うような結果を残せずにいます。

 11年は駿太(オリックス)、12年には高橋周平(中日)が開幕一軍の切符をつかみました。駿太は開幕スタメンを果たすも、最初の3連戦は9打席でヒットなし。その後、4月20日に初安打を記録しています。高橋は2度の登録抹消を挟んだ6月17日のオリックス戦でプロ初本塁打を記録。当時18歳4カ月で放った第1号は、ドラフト制後の高卒ルーキー最年少本塁打になっています。両者ともオープン戦で好結果を残したわけではないですが、首脳陣から大きな期待を受けていたことが分かります。今季は定位置確保を狙う両選手。昨季5位に終わったチームを引き上げる起爆剤になりたいところです。


 今季は30人の高卒ルーキーがプロの世界に飛び込みました。3年ぶりの、高卒ルーキー開幕一軍入りを決める選手は現れるのか。今後の活躍に注目が集まります。