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コラム COLUMN

下克上再び!“ゴールデンイヤー”ロッテの挑戦が始まった タイムリーdata vol.62

新家 孝麿

 今月10日から、クライマックスシリーズのファーストステージが始まります。毎年のようにドラマが生まれるポストシーズンですが、今回は“ゴールデンイヤー”に賭けるロッテに注目してみたいと思います。

 2004年からパ・リーグで始まったプレーオフ。07年からは現在のクライマックスシリーズに名前を変えて、両リーグで開催されています。そしてロッテは過去4度ポストシーズンに出場し、05、10年と見事日本一に輝きました。ロッテにとって今年が日本一の訪れる5年周期に当たることは、野球ファンの間でも有名なところでしょう。今季はシーズン終盤に3位に滑り込み、10年の“下克上”と称された快進撃の再来に向けて、その挑戦が始まります。


 ロッテは短期決戦で無類の強さを発揮します。プレーオフが始まった04年以降を対象にポストシーズンの通算勝率を見ると、出場した11チームで断然トップの.650。また、ファーストステージでの敗退は一度もありません。さらに特筆すべきは、先制された試合の勝率です。11球団で唯一5割を超えており、まさに“逆転のロッテ”を象徴するデータといえるでしょう。

 では、次にポストシーズンでの投打のキーマンを紹介していきます。

 打者では今江敏晃を挙げたいと思います。というのも、日本一に輝いた05、10年はポストシーズンで大活躍。いずれの年も日本シリーズMVPを獲得しました。反対に07、13年は低調な成績に終わり、その影響もあってかチームもファイナルステージで惜しくも涙をのみました。チームの命運は、彼のバットにかかっているといっても過言ではありません。


 次は投手を見ていきますが、日本一に輝いた05、10年のチーム防御率は、レギュラーシーズンと比べても大幅に改善されていました。ロッテといえば攻撃に目を奪われがちですが、安定した投手力が勝利を支えていたようです。

 そして今年は内竜也に注目しましょう。昨年受けた手術の影響で今季は出遅れましたが、シーズン終盤にようやく一軍復帰。ケガをした西野勇士に代わり抑えを任され、その穴を十分に埋める活躍を見せました。また、ポストシーズンでは過去12試合に登板し、防御率1.50。先発ではエース・涌井秀章が中心となりますが、リリーフでは内が柱となるでしょう。
 レギュラーシーズンでは物足りない成績に終わっただけに、ポストシーズンでは絶対的な守護神として日本一の立役者となれるでしょうか。