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コラム COLUMN

フライ革命後の成績変化を推測する

小林 展久

広まりつつあるフライ革命

 柳田悠岐(ソフトバンク)のフライ革命は、成功したといっても良いだろう。例年よりフライの多い傾向はシーズン終了まで続き、右脇腹の負傷による離脱があった中で2年ぶりに30本塁打をクリアした。メジャーリーグで“フライ革命”を体感している前田健太(ドジャース)も、そのスタイルに太鼓判を押しており、フライ狙いの継続を勧めている。そんな中、柳田のチームメート・吉村裕基も来季に向けて「ゴロを打たない。確率良く外野に打てるようにしたい」とコメントするなど、成績向上のためにフライを狙うという発想は日本のプロ野球でも浸透しつつあるようだ。

 ここで、実際にフライが増えた打者は長打も増えていたのかを探ってみる。上の散布図は、前年と比較したFB%(全打球に占めるフライの割合)の変化分を横軸に、同じく前年と比較したISO(打者の長打力を示す)の変化分を縦軸に取ったものだ。右側に位置するほどフライが増えており、上に位置するほど長打が増えた打者ということを意味する。図からも分かるように柳田の15.3%というFB%上昇は突出しているが、金子侑司や秋山翔吾(ともに西武)もFB%が上がり、ISOが顕著に高くなっていた。逆に筒香嘉智(DeNA)や山田哲人(ヤクルト)、坂本勇人(巨人)といった打者はフライが減少し、長打も減っている。

 特に金子侑は、過去4年間1137打数で6本塁打だったが、今季は283打数で5本塁打を放った。西武では他にも2016年の二軍で突如ホームランを打ち始めた外崎修汰が、今年に一軍で入ってブレーク。17年の二軍で永江恭平にも似たような傾向があり、チーム方針としてボールの下側をたたく意識を促しているのかもしれない。

 だが、フライの20%以上が本塁打になるペゲーロ(楽天)のような選手もいれば、ほとんど長打にならない中島卓也(日本ハム)のような打者もいる。おそらくではあるが、フライを増やしたからといって、長打が増える打者ばかりではない。

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