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コラム COLUMN

ゲレーロへの配球に見る、フライボールヒッター攻略のヒント

佐々木 浩哉

変化球を低く、遠くへ

 セ・リーグホームランダービーのトップを快走するゲレーロ(中日)は、典型的なフライボールヒッターだ。ゲレーロの打球がフライ性の打球となる割合は63.5%で、これはここ5年の規定打席到達者の中で最も高い数字となっている(表1)。「長打を打つためにはフライの打球を数多く打つのが合理的である」という発想から、主にMLBでフライ指向の打者が増加傾向にある事象を指して“フライボールレボリューション”ということばも誕生しているが、ゲレーロもまたこの“革命”のサンプルとして格好の存在といえる。

 フライ割合の高さだけではなく、ゲレーロのバッティングにはもうひとつ大きな特徴がある。とにかく、低めに強い。上に示した本塁打の配球チャートはセンター方向から見たゾーン別の本塁打を表している(中心の9分割はストライクゾーン)。同じ外国人スラッガーのビシエド(中日)、ロペス(DeNA)と比較すると分かりやすいが、ゲレーロの場合は低めゾーンに記号が集中している。


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