TODAY'S HOT
  • 1980年4月20日 ソレイタ(日本ハム)が1試合最多本塁打(=4)を達成。 (vs.南海)
  • 1999年4月20日 イチロー(オリックス)が通算1000安打を達成。 (vs.日本ハム)
  • 1980年4月20日 ソレイタ(日本ハム)が1試合最多打点(=10)を達成。 (vs.南海)
  • 1999年4月20日 五十嵐亮太(ヤクルト)がプロ初登板を記録。(vs.中日)
コラム COLUMN

柳田悠岐の“フライボールレボリューション”

小林 展久

フライ増加という“突然変異”

 1415試合で3559本塁打。今年のMLBの本塁打ペースは1試合あたり両軍合わせて2.52本で、歴史的な多さとなっている。ニューヨーク・ヤンキースに所属する田中将大も19試合の先発で被本塁打24を記録しており、後半戦に差し掛かった段階でキャリアワーストに近い数字だ。この全体的な本塁打増については、公式球が変わったと証言する投手も多いが、打者がフライを打つ意識を高めていることも一因とされており、現地では“フライボールレボリューション”と表現されている。

 このMLBのトレンドを知ってか知らずか、NPBでも今年からフライ打球を大幅に増やした選手がいる。ソフトバンク・柳田悠岐だ。上のグラフは柳田のフライ割合の推移を示したもので、今季は昨季までとは別人のようにフライ打球が増えている。

 この柳田のフライ割合上昇は、過去数年を見ても極めて珍しいものといえる。というのも、一般的に打球角度の傾向は各選手の特性といっても良いほど、あまり変化しないものだからだ。ここ10シーズンの間に2年連続で規定打席に達している延べ326選手を対象とし、前年と当年のフライ割合を見てみると、その相関係数は0.8699と強い相関が見られた。これは、フライの少なかった打者は翌年もフライが少ない傾向にある、ということを意味する。表1にまとめた差を見ても、上昇幅が10ポイントを超えている打者はほとんどいなかった。ここまでの柳田が見せているフライ割合の上昇は、普通の現象ではないといえるだろう。

――この記事の続きは「BASEBALL GATE」でご覧ください。