TODAY'S HOT
  • 2000年4月25日 ギャラード(中日)がNPB初セーブを記録。(vs.ヤクルト)
  • 2009年4月25日 和田一浩(中日)が通算200本塁打を達成。 (vs.巨人)
コラム COLUMN

日本ハムCS敗退の要因 ~「GET!ファイターズ」での特集~

新井 雄太

10/26に「GAORA SPORTS」で放送された番組「GET!ファイターズ」に様々なデータを提供しました。


 番組内ではGAORAファイターズ中継ではおなじみ、実況の近藤祐司さんにデータを紹介していただきました。今回は番組ではお届けしきれなかった情報も含めて補足的に紹介したいと思います。

エースの誤算

 超短期決戦において、初戦を大谷翔平で勝てなかったということは非常に大事なポイントです。誰しもが好投を期待していたのとは裏腹に、3回途中5失点という大誤算。ピッチングの内容を具体的に見ていくと、変化球でストライクを奪うのに苦戦していたことがうかがえます。常時制球が不安定だったわけではなく、いいコースに決まったボールをなかなかロッテ打線が振ってくれなかったのも大谷を苦しめました。

 このような状態でも普段の大谷なら自慢のストレートで力押しできるのですが、球種を絞れたロッテ打線は次々とこの剛速球を攻略しました。今季ロッテ戦で好投を続けてきた大谷ですが、ストレートはシーズンを通じて徐々に捉えられる傾向にあり、ロッテが何かしらの対策を用意していたようも見受けられます。1試合単位での分析はサンプル数が少ないために一概にいえない部分もありますが、このようなことが複合的に影響した結果が3回途中5失点という結果に結びついたのではないでしょうか。

試合の行方を左右した本塁打

 打線に目を向けるとチーム打率こそ日本ハムが上回りましたが、長打という点では差が出ました。短期決戦においては機動力やバントなど、いわゆる小技が重要だといわれることが多々あります。しかし、これまでのCSを見ても本塁打を打ったチームの勝率は7割近い数字を記録しています。大は小を兼ねるということわざもある通り、たった1発で試合の行く末は大きく変動します。

 中田翔レアードの30発コンビに本塁打を期待をしていたと思うのですが、この2人を含むチーム全体から、3試合で0本塁打という結果に終わりました。逆にロッテは3試合で3本塁打を記録。特に第3戦においては2本のソロ本塁打で勝利をつかみました。この試合、日本ハムはロッテの倍となる10安打を放ったのですが、いずれも単打でした。こちらも長打がすべてというわけではないですが、今回の戦いを振り返る上では重要なポイントだったかと思います。

 番組ではこれら様々なデータをご覧いただいた光山英和さん、岩本勉さんの両解説者にたっぷりと解説していただいて、見ごたえ十分の内容になっています。ちなみに光山さんはこの3連戦の解説もされていました。

 番組内ではデータコーナー以外にも、選手の意外な一面に迫ったコーナーや、ファイターズガールの特集など見どころ満載な楽しい番組になっています。
 日本ハムファン以外の方でも楽しめる番組だと思いますので、是非ご覧いただければと思います。

※文中、表中のデータは2015年10月26日終了時点