TODAY'S HOT
  • 1982年10月8日 松永浩美(阪急)がサイクルヒットを達成。 (vs.南海)
  • 1991年10月8日 高橋慶彦(阪神)が通算1000得点を達成。 (vs.大洋)
  • 2000年10月8日 豊田清(西武)がプロ初セーブを記録。(vs.日本ハム)
  • 1997年10月8日 川相昌弘(巨人)が通算1000安打を達成。 (vs.ヤクルト)
コラム COLUMN

驚異の対応力・レアード ~「GET!ファイターズ」での特集~

新井 雄太

 9/28に「GAORA SPORTS」で放送された番組「GET!ファイターズ」に、野球分析担当としてVTR出演しました。


 番組内では「驚異の対応力・レアード」というテーマに基づいて、コース別の打撃成績やストライクゾーンのスイング率などのデータを紹介しました。今回は番組ではお届けしきれなかった最新情報も含めて補足的に紹介したいと思います。

前半戦と後半戦では別人!?

 レアード選手は開幕から不動の三塁手として起用されてきましたが、前半戦の打撃成績に関してはとても褒められる数字ではありませんでした。しかし、栗山監督は打順は変更することはあっても決してスタメンから外そうとはしませんでした。そうした執念の采配が実ったのか、後半戦からはまるで別人のような猛打を発揮しており、今ではチームトップクラスの打撃力を誇っています。

苦手なコースが大幅減!

 投球ゾーンを9分割したデータを見ると、その変化がよく分かります。前半戦は低めや外角に特に苦戦しており、打率1割台のコースが5カ所もありました。ところが後半戦は打率1割台の箇所は2つに減り、真ん中の高さは内外角を問わずに得意コースになっています。
 放送内でもレアード選手自身が「日本の投手に慣れるのに思った以上に時間がかかってしまった。後半戦に入って慣れてきて思い通りのバッティングが出来るようになってきたよ」とコメントしていました。アメリカと日本ではストライクゾーンも若干異なりますし、投手が投げてくるボールも特徴が異なると思います。来日1年目ということもあり、前半戦は慣れない環境でのプレーに四苦八苦していたことが、このコメントからも感じられるのではないかと思います。

勝利打点はリーグトップ!

 後半戦は対応力を高めただけでなく、勝負所での決定的な一打が多いことも大きな特徴です。特に最後に勝ち越したときに打点を挙げた回数を表す勝利打点という項目では、ここまでリーグトップの数字を記録しています。(放送内ではチームランキングを掲載しましたが、現在はリーグ全体でもトップになりました!)
 放送日の試合でも逆転満塁本塁打を放つなど、「ここで打てば勝てる!」という場面で一番結果を残してきた選手ということです。放送内でもレアード選手自身が「打者として勝利打点をあげることは大事だし、プレッシャーがかかる場面がオレは好きなんだ」と頼もしいコメントをしてくれていました。残りの試合はもちろんのこと、クライマックスシリーズでの活躍も期待したいところです。

 番組ではこれら様々なデータをご覧いただいた光山英和さん、岩本勉さんの両解説者にたっぷりと解説していただいて、見ごたえ十分の内容になっています。今回はリクエストにお答えして光山さんのデータも用意してみました。驚異の盗塁阻止率は必見です!

 番組内ではデータコーナー以外にも、2ケタ勝利を挙げたメンドーサ投手のちょっとイイ話や、今後の活躍が期待される渡邉諒選手の特集など見どころ満載な楽しい番組になっています。
 日本ハムファン以外の方でも楽しめる番組だと思いますので、是非ご覧いただければと思います。

※文中、表中のデータは2015年9月28日終了時点