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コラム COLUMN

8年ぶりに帰国した黒田博樹、その現在の姿とは? タイムリーdata vol.16

小林 展久

 ヤンキースからFAになっていた黒田博樹を、推定年俸4億円+出来高で広島が獲得すると発表されたとき、驚いたファンの方も多かったと思います。21億円ともいわれるオファーを断っての日本球界電撃復帰。黒田の決意とカープ、プロ野球への思いが感じられました。


 さて、昨季黒田は199イニング、11勝9敗、防御率3.71という好成績を収め、依然としてMLBトップクラスの先発投手という評価には変わりません。これだけの成績を出した翌年に日本球界に移籍した投手はおらず、日本球界の歴史に名を残す移籍、そういっても過言ではありません。そこで、渡米してから黒田はどのような投手になっているのか、データで紹介していきたいと思います。

球速

 2014年の黒田の平均球速は146.8キロでした。MLBではPITCH f/xと呼ばれる複数のカメラで球速と軌道を解析するツールが使用されており、日本のスピードガンとは測定方法が異なりますが、日米の間の球速差はさほどないものと考えて良さそうです。

 これを踏まえて、黒田の現在の平均球速をNPBの先発投手に当てはめてみると、ランキングの4位に相当することが分かります。今年2月10日に40歳の誕生日を迎える黒田ですが、その球速は今でもNPBの上位に位置しています。

制球力

 黒田はMLBでは四球の少ない投手として有名でした。昨季の与四球率1.58は、NPBで最も良かった則本をも上回ります。MLBの公式球は滑りやすく制球が乱れがちですが、黒田はそれを操って素晴らしい成績を残しています。ボールが握りやすい日本では、もっと良い数字を出す可能性もあります。

球種の変化

 黒田の現在の投球割合はこのようになっています。最後にNPBに在籍した8年前と比較すると、ストレートを投げなくなった代わりにツーシームの割合が増えています。ストレートの割合が全体の10%未満の投手というのはNPBでは珍しいスタイルで、昨季のNPBでは、ソフトバンクのウルフ、巨人の阿南の2人しかいません。アメリカに渡り、よりパワーのある打線と対峙(たいじ)するようになった黒田は、当時のチームメートのピッチングを参考に、バットの芯を外すツーシーム主体の投球スタイルに変更することで、MLBで生き残ってきたようです。

 さらに、14年はスプリットの割合も増加しており、アメリカで磨いたツーシームと日本人メジャーリーガーの代表的な決め球であるスプリットを主体とする、和洋折衷のスタイルを築き上げています。日本に帰国することで、また変化が生じるかもしれません。

 8年ぶりに日本に帰ってくることになった黒田ですが、そのピッチングスタイルはNPBに在籍していた頃とかなり変わっており、広島時代を知っている方も知らない方も、新鮮な気持ちで見ることができるはずです。24年ぶりのリーグ優勝を目指す広島にとって、大きな戦力になってくれるでしょう。