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コラム COLUMN

6冠だけじゃないんです!金子千尋のなんでもランキング タイムリーdata vol.13

新井 雄太

 今オフの移籍市場で多くの注目を集めていた金子千尋が24日、オリックスへの残留を正式に表明しました。

 国内外の多くの球団が日本球界No.1投手を獲得しようと動きを見せていましたが、「(他球団に)素晴らしいオファーを頂いたが、それ以上にオリックスのチームメートと優勝したい気持ちが強かった」と最後はチーム愛が勝る形に落ち着いたようです。

 今回のタイムリーdataではそんな金子の特集ということで、今季6冠(最優秀選手、沢村賞、ベストナイン、ゴールデン・グラブ、最多勝、最優秀防御率)以外にも金子が球界トップだった項目を様々なデータを使ってご紹介したいと思います。

クオリティスタート

 まずは先発投手らしいデータから見ていきたいと思います。

 日本でも割とポピュラーな指標になってきましたクオリティスタートです。「先発投手が6回以上を投げ、3以下の自責点」を達成基準とし、先発投手が最低限の責任を果たしたとするラインになります。

 今季の金子は規定投球回到達者のなかで唯一となるQS率80%以上を記録し、堂々の1位でした。大崩れしない安定感のあるピッチングをあらためて証明する格好になったのではないでしょうか。

抜群の立ち上がり

 先発投手にとって重要な立ち上がりのデータも金子はよい数字が目立ちます。

 1~3回の防御率は1.15と他の投手と比べても断トツです。1回と2回に限っては合計52イニングで本塁打を1度も浴びることなく、序盤で試合の先行きを不安にさせるようなことはほとんどありませんでした。クオリティスタートと同様にこの安定感こそがエースと呼ばれる所以かもしれません。

逆球の少なさ

 安定感につながるところでは、コントロールの良さも見逃せません。与四球率こそ則本昂大(楽天)、前田健太(広島)に惜しくも及びませんでしたが、狙った所に投げる細かな制球ではトップに立ちます。

 捕手が構えたミットの逆方向へと投げてしまう、いわゆる逆球の確率がリーグで最も少なかったのです。逆球率5%以内に抑えたのはただ1人とやはり高いポテンシャルを示しました。

空振りを奪うスプリット

 最後は球種にフォーカスを当てていきましょう。8種類にも及ぶ多彩な球種は金子の持ち味の1つでありますが、その中でも一番の決め球はスプリット(フォーク)です。
 球種別の投球割合をみると追い込むまでは全体の11%ほどですが、2ストライクに追い込んでからは19%にまで増え、まさに決め球と呼ぶにふさわしい威力を発揮します。

 スプリットで空振りを奪う確率は29.4%とこちらも断トツの結果になりました。約10球に3球は空振りを奪える計算になり、スプリットを決め球にしている理由がよくわかるのではないかと思います。

打たれないストレート

 もちろん変化球だけでなくストレートも一級品です。

 最速150キロ、平均144.1キロとスピードも抜群。その被打率は.185と先発投手が投げるストレートとしてはもっとも打たれないストレートでした。追い込む前も追い込んでからも投げる割合が一番高いのはストレートであり、投球の軸になる球種が打たれないのは非常に大きかったのではないかと思われます。

 今回はあえて球界トップになったデータのみをご紹介しましたが、その他の指標でも軒並みトップクラスの数字を残しており、来季の去就がこれだけ話題になるだけの存在だったことをあらためて感じさせてくれました。

 球界を席巻するエースの残留はオリックスにとってホントに大きな出来事になったかと思います。チームは今オフ、積極的に補強に動きましたが、金子の残留が最大の補強であることは間違いないでしょう。