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コラム COLUMN

プロ野球 故障の実態

佐々木 浩哉

抹消日数4181日

 あんなに故障者が出ていなければ、もっと――。という思いはチームの関係者から一般のファンまで共通する感覚だが、ではチームが相対的にどれほど多くの故障者を抱えていたのか、という観点から故障について語られることはあまりない。

 今回はチームの公式発表やメディア報道より収集した、故障にまつわる情報の集計結果を紹介したい。主に故障によって登録を抹消されてから再び一軍に登録された日までの日数を計算し、球団や故障部位ごとの集計を行う。シーズンを終えるまでに一軍へ復帰できなかった選手については、抹消日からNPBのレギュラーシーズン最終日までの日数をカウントする。なお、今回の調査では年間を通じて一軍に登録されなかった選手については考慮していない。あくまでもシーズン中の故障を対象とした調査である点は、強調しておきたい。

 今季のセ・リーグで、最も故障による抹消日数が多かったのは658日のヤクルト。4月に肉離れで登録抹消されると一軍に復帰できなかった畠山和洋、6月の終わりに右手有鉤骨を骨折してシーズン終盤まで復帰できなかった高井雄平、7月に右肩の違和感で2カ月を棒に振った秋吉亮など、主力の長期離脱が相次いだ。戦力面へのダメージは大きく、シーズンを通じて満足な戦いをすることができなかった。

 ヤクルトに次いで抹消日数の多かった中日は、野手の故障者が目立った。平田良介が6月に右ひざを痛めて一軍を離脱すると、ビシエドは8月に死球による骨折で登録抹消。9月には大島洋平が足首に死球を受けて骨折し、各々が治療に専念せざるを得なかった。

 パ・リーグで最も故障の影響が見られたのはソフトバンクだった。抹消日数の合計655日はヤクルトに肩を並べる日数で、パ・リーグの中では最も多い。ひじの不調でシーズンの4カ月以上を二軍で過ごした和田毅や、右肩の違和感で2カ月以上を治療に費やした武田翔太、指の骨折で2カ月不在だった内川聖一など、相対的に見ても主力級の不在期間は長かった。中心選手の離脱というマイナスでも吸収してしまう選手層の厚さは、他球団に真似のできないソフトバンクの強みだったと言える。

 過去5年というスパンで12球団を比較すると、4181日というヤクルトの抹消日数の多さが目を引く。5年間で3度の最下位という成績の元凶とみるのは短絡的ではあるものの、無関係とは言えないだけに改善が求められる。投手、野手と満遍なく故障者が発生している状況で、複数の要因が絡んでいることが想像される。

 抹消日数の少なかったDeNA、日本ハム、広島は比較的若い選手を起用する傾向が強い。やはり年齢が上がるほど故障のリスクも上がるため、若手重視の起用方針が故障者の少なさにつながっていたとみられる。チームの最終目標は勝利であって故障者を出さないことではないが、若い戦力を中心とした構成は故障離脱のリスクを抑えられるメリットがある。


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