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イベントレポート EVENT REPORT

11/20 12球団合同トライアウトレビュー

Baseball LAB編集部

第1回は11/9に静岡草薙球場で開催

※全選手の結果はこちら

 シーズンオフを迎え、戦力外通告された選手たちが来季もユニホームを着るために、必死のアピールを続けている。
11月9日、12球団合同トライアウトの第1回が静岡草薙球場で開催された。同球場でおこなわれるのは2年連続となる。

 前回の様子に関してはこちらをチェックしてもらいたい。

“就活”に成功した選手は?

 ここからはトライアウト受験後、“就職先”が決まった選手を紹介する。

 今回戦力外を経て他球団に移籍した選手は、上記の10名(トライアウト不参加者を含めると15名)。ちなみに昨年戦力外から他球団に移籍した選手は7名で、過去トライアウトからの採用が最も多かった2006年でも13名と、今年は多くの選手が生き残りを勝ち取ったかが分かるだろう。

 中でも、前オリックス・東野峻は入団の決まったDeNAの他に広島など複数球団からのオファーがあり、かつて巨人で開幕投手も務めたこともある男の復活に大きな期待がかかる。

第2回は読売ジャイアンツ球場で開催

アップに励む参加者たち

 11月20日、12球団合同トライアウトの第2回がジャイアンツ球場で開催された。
 Baseball LAB編集部が現地に到着したのは開場1時間前の午前8時。冬を感じさせる寒さの中、第2回も第1回同様、開場前から100人弱の熱心なファンが並んでいた。首都圏での開催ということも足を運ぶきっかけとなったようだ。

10時から開始

シート打撃開始!

 第2回は第1回の59名から大きく減り、18名の選手が参加した。
 まずはシートノックをおこない、その後は第1回同様、カウント1ボール1ストライクからのシート打撃方式で、生き残りをかけた選手にとってラストチャンスとなる戦いが繰り広げられた。

ラストチャンスに好投した投手は?

 投手は原則4人の打者を相手にするが、4人全員を凡打に打ち取ったのは参加者10名中2名だった。
 光るピッチングを見せたのは何といっても前DeNA・藤井秀悟のピッチングだろう。キレのある速球と得意のチェンジアップを織り交ぜ、2奪三振を含む投球内容で、この日1番の大きな声援に応えた。
今季は米独立のチームでプレーした元広島・塚田晃平も打者4人を完璧に抑え込み、NPB復帰へアピールした。

 その他には、かつてソフトバンクの勝利の方程式「SBM48」の一角を担った甲藤啓介が2安打を許すも、いずれも打ち取った当たりで、第1回同様好投を見せた。

最後に意地を見せた打者は?

 打者の参加者は8名と少なかったが、その半数となる4名が複数安打を放った。
 前巨人・加治前竜一は第1打席センター方向へ大きな当たりを放つなど2安打を記録し、多くの時間を過ごしたジャイアンツ球場で持ち前のバッティングを披露。前オリックス・西川拓喜も左中間への三塁打を放つなど持ち味を発揮した。

おわりに

トライアウトから成功者となるのは……?

 近年のトライアウトは注目度が年々上がっており、オフの一大イベントとして数えられるようになっている。今年は契約を勝ち取った選手が現段階で15名と、例年以上に注目されていたようだ。どん底からはい上がってきた、今回の15名の中から輝きを取り戻す選手がどのくらい出てくるのか注目していきたい。