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今日のMVPとは?

今日のMVPとは、試合開催日ごとにその日最も活躍したプレーヤーを選出するコンテンツです。選出にあたっては、各選手のプレーをポイント化した「MVPポイント」を用います。このMVPポイントは、「WPA」という指標が基になっています。

WPAとは?

WPA(Win Probability Added)とは、各選手がチームの勝利にどれだけ貢献したかを表す指標です。各プレーの前後のシチュエーション(イニング・点差・アウトカウント・塁状況)から、チームが勝利する確率を求め、選手がプレーによってどれだけその確率を変動させたかで貢献度を評価します。

WPAのベースとなる勝利確率について

シチュエーションごとの勝利確率は、まずイニング・点差の2つから求められます。過去10年のプロ野球で見ると、

  • 1回終了時に1点リードしているチームの勝利確率は 0.625
  • 7回終了時に1点リードしているチームの勝利確率は 0.794
  • 7回終了時に2点リードしているチームの勝利確率は 0.922

という数値が出ています。リードしている場合、同じ点差でも残りイニングが少ない方が有利で、同じ残りイニングでも点差が大きい方が有利なのは、野球の競技の性質上、自然と言えます。このイニング・点差による勝利確率が、シチュエーションごとの勝利確率を決める上でのベースとなります。

WPAの算出においては、これをさらに細かくし、アウトカウント・塁状況を加えた4つの条件から理論的に求めた勝利確率を用いています。例えば、「6回ウラ・1点リード・2アウト・ランナー2,3塁は0.768」のように、それぞれのシチュエーションによって勝利確率を求めています。

WPAの変動例と選手への割り当て方

このグラフは、1試合の中での勝利確率の変動を表したものです。例として取り上げているバファローズ対ホークスのこの一戦は、8回表までホークスが2-0でリード、8回ウラにバファローズが1点を返し、9回ウラに1アウト走者なしから同点本塁打が出て、結果的に引き分けで終わった試合です。

グラフの中では、赤丸の部分が同点本塁打のシーンにあたります。本塁打が出る前の「9回ウラ・1点リード・1アウト・走者なし」というシチュエーションは、確率的にホークスの勝利が濃厚だったため、同点になったことで両チームの勝利確率は大きく変動しました。この変動分が、バファローズの本塁打を打った打者にはプラスポイントとして、逆に打たれたホークスの投手にはマイナスポイントとして割り当てられます。

以下は、選手に割り当てられるWPAの基本例です。

① 5回表・1点ビハインド・2アウト・ランナー2,3塁から2点タイムリーで逆転
攻撃チームの勝利確率プレー前: 0.354 → プレー後: 0.621 = 0.267 の変動
タイムリーを打った打者に 0.267のプラス、 打たれた投手に 0.267のマイナス
② 7回表・1点ビハインド・1アウト・満塁から併殺打でチェンジ
攻撃チームの勝利確率プレー前: 0.456 → プレー後: 0.181 = 0.275 の変動
打ち取られた打者に 0.275のマイナス、 打ち取った投手に 0.275のプラス

MVPポイントについて

MVPポイントは、WPAから求めた各選手の1試合におけるプラス・マイナス分を合計し、それを当サイト独自でポイントに変換したものです。基本的には投手と打者に割り当てられますが、一部プレーについては当サイト独自の割り当てパターンを適用しています。

当サイト独自の割り当てパターン例

プラス マイナス
盗塁 走者
(ダブルスチールの場合は、前のランナー)
投手
盗塁刺、けん制刺 投手 走者
暴投 攻撃側にプラスはなし 投手
捕逸 攻撃側にプラスはなし 捕手
失策出塁 打者 失策を犯した野手

など他にもさまざまなパターンがあります。また、平凡な内野ゴロとファインプレーなどは主観の要素が強いため、特に区別せず、一律投手にポイントを割り当てています。

更新のタイミング

MVPポイントのランキングは、各試合終了後30分~1時間程度で更新され、その日の最後の試合が終わった時点で最終的なランキングが確定します。また、その日のランキングは翌日のAM11:00まで表示されます。

※画像はイメージです。実際の画面と異なる場合があります。