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コラム COLUMN

契約更改シーズン到来。最大アップ率を勝ち取る選手は誰だ!? タイムリーdata vol.5

伊丹 雄斗

 今年も契約更改が始まりました。すでに3球団では複数の選手が来季の契約を結び、その推定金額がニュースで流れています。プロ野球選手にとって年俸は自身の価値を示す要素のひとつ。今回の「タイムリーdata」では、過去5年間の契約更改をもとに、このオフ最大のアップ率が待っている選手を予想したいと思います。(文章、表中の年俸は推定)

過去に「最大アップ率」を勝ち取った選手の傾向とは?

 右の表は2009年オフ以降の契約更改で、アップ率ランキングのトップ5をまとめた表です(外国人選手は除く)。この表を見ると、ランクインした選手にはいくつかの傾向が見られます。

 まずは全体の特徴として挙げられるのは「一軍年俸最低保証額(1500万円)以下の選手が多い」ことです。表に名前のある27人で、旧年俸が1500万円より高かったのは09年の日本ハム・糸井嘉男と10年の横浜・大家友和だけ。旧年俸が数百万円台の選手がランキングの大半を占めています。ベースとなる年俸が低いほど、結果を残せば高額なアップ率につながるのでしょう。

 次に「最大アップ率選手になりやすいのは投手」という点です。過去5年間で最大アップ率になった投手のうち、個人タイトルを獲得する活躍を見せたのは12年の日本ハム・吉川光夫のみ。投手は登板数やイニング数を重ねれば高い評価につながるようです。一方で野手は、09年の新人王となった巨人・松本哲也や11年の盗塁王に輝いた巨人・藤村大介のように、タイトルホルダーが各年度でトップになりました。タイトルを獲得できれば、野手でもトップになれる可能性がありそうです。

 そして「各年度の最大アップ率選手は、入団2年目以上のプレーヤー」という結果も出ました。各年度の1位に新人の名前はありません。ルーキーの当たり年だった昨季も楽天・則本昂大、巨人・菅野智之、ヤクルト・小川泰弘はトップ3には入れませんでした。

 では、これらの条件をもとに今オフ最大のアップ率を勝ち取る選手を予想しましょう。

2014年最大年俸アップ率選手は…!

 本命として、日本ハム・上沢直之の名前を挙げたいと思います。高卒3年目の上沢は今季一軍デビューを果たした投手。年俸は500万円と格安でしたが、135回1/3を投げて8勝を挙げました。他球団の話ではありますが、昨年はロッテ・西野勇士が139回2/3を投げて9勝を記録。防御率やチームの順位も今季の上沢と似た状況で、西野は2200万円アップを勝ち取りました。仮に上沢も2200万円増だとすると、アップ率は440%になります。果たして、このオフにどのような評価を受けるでしょうか。

 上沢の対抗に挙げられるのは、楽天・福山博之と中日・福谷浩司です。今季65試合に投げた福山も、年俸は900万円と格安でした。そして、福谷は今季12球団最多の72試合に登板。防御率も1点台で、シーズン終盤には抑えとしても活躍しました。この2人のリリーバーにも注目です。大穴は、野手のヤクルト・雄平でしょうか。今季の年俸1500万円以下のバッターでは、打撃3部門でトップの数字を残しました。野手転向5年目、30歳になった苦労人も大幅なアップ率が見込まれる選手です。


 これから本格的な契約更改シーズンを迎えるプロ野球。このコラムを読んで、名前が挙がらなかった選手を推す読者もいるでしょう。今回の「最大アップ率の条件」から外れたヤクルト・山田哲人(今季年俸2200万円)、二刀流の日本ハム・大谷翔平(同3000万円)、大活躍したルーキーたち・・・。近年の傾向を覆し、今オフ最大のアップ率を勝ち取る選手が出てくるのか。シーズンは終わりましたが、この冬はこういった楽しみ方をしてはいかがでしょうか。