TODAY'S HOT
  • 2011年4月22日 ヤクルトが3試合連続完封勝利を達成。 (vs.広島)
  • 2000年4月22日 江藤智(巨人)が通算250本塁打を達成。 (vs.広島)
コラム COLUMN

自由契約、106人。逆境から這い上がった選手は? タイムリーdata vol.1

伊丹 雄斗

自由契約を受けたのは106人

 106人。これは2013年シーズンオフにNPBの自由契約選手として公示された人数です(外国人選手、育成選手として同球団に再契約した選手は除く)。そして今年も10月1日から戦力外通告期間が始まりました。果たして15年に他球団のユニホームに袖を通す選手は何人いるでしょうか。今回は昨年に自由契約を言い渡されながらも、他球団で現役生活を続けた選手をデータで追いたいと思います。

契約を勝ち取ったのは13人

 昨年自由契約を受けて他球団のオファーが届いた選手は右の表の13人。そのうち、今季一軍の舞台でプレーしたのは7人だけ。また、この秋に再び戦力外通告を言い渡された選手の名前もあり、厳しい状況を物語ります。では、今季一軍でプレーした「自由契約選手」は、どのようなシーズンを送ったのでしょうか。

一軍マウンドに戻ってきた男 ~榊原諒~

 昨年自由契約を言い渡された投手で、今季一軍マウンドに上がったのはオリックス・榊原諒のみ。榊原は今季育成選手としてスタートを切り、二軍での好投が認められて7月に支配下登録。一軍では10試合に登板しました。11年以降ストレートの平均球速が低下傾向にあった榊原ですが、今季は前年に比べて2キロほどスピードを取り戻しています。

新たな役割を担った男 ~森本稀哲~

 野手では6人の自由契約選手が一軍出場を果たしています。そのうちの1人は、かつて日本ハムのレギュラー外野手として活躍した森本稀哲。10年オフにFAで横浜(現DeNA)に移籍するも、昨年自由契約を受けました。西武に入団した今季は一塁に挑戦するなど、貴重なバイプレーヤーとしてチームに貢献。一年の大半を二軍で過ごした昨季から一転、今季は開幕から一度もファームに落ちることなくシーズンを終えました。

最も結果を出した男 ~柳田殖生~

 新天地で自己記録を塗り替えた選手もいます。今季DeNAに入団した柳田殖生は、中日時代の8年間で一軍出場が70試合だった選手。今季は1年間で過去通算を上回る72試合に出場しました。また、8月26日にはかつての本拠地・ナゴヤドームでホームランを放つなど、これまた自己最多の4本塁打をマーク。昨年自由契約となった選手で最も結果を出した選手、と紹介しても過言ではないでしょう。

初めての記録を残した男 ~工藤隆人・丸毛謙一~

 トライアウトを経て中日に入団した工藤隆人は、今季打席数こそ少ないですが打率.308を記録。8月28日のDeNA戦では、プロ10年目で初本塁打も放ちました。オリックス・丸毛謙一は3月28日に代走でプロ初出場。その後の一軍出場はなかったものの、巨人では育成選手だった男は確かなプロの第一歩を踏み出しました。両選手とも、自由契約という苦渋を味わいながらも「プロ初」を記録した2人です。

キャリアを伸ばした男 ~井端弘和・谷佳知~

 大ベテランもキャリアを伸ばしました。中日での16年間で通算1807安打を放った井端弘和。巨人に移籍した今季は出番こそ限られましたが、要所でその打撃が光りました。昨年までに通算1921安打を記録したオリックス・谷佳知は8年ぶりに古巣復帰。4月20日に一軍登録を抹消されてから二軍暮らしが続きましたが、来季も現役続行が決まっています。

 昨季自由契約を受けた106人のうち、今季他球団のユニホームを着て一軍の舞台に立った選手は7人。これは決して多い数字とはいえないでしょう。しかし、裏を返せば「他球団なら一軍の舞台に立てる選手は確かに存在する」ということになります。今後どの選手が他球団に移り、来季どのような成績を残すのか。今から楽しみにしたいところです。