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コラム COLUMN

外国人投手のツーシームはなぜ厄介なのか

小林 展久

侍ジャパンを苦しめたもの

 第4回WBCでは、150キロ前後を計時するツーシームの使い手をそろえたアメリカ代表に惜敗した侍ジャパン。準決勝で敗れたチーム関係者のコメントにもあったが、「動くボール」への対応が課題に挙がることはもはや国際大会では約束事のようになっている。NPBでも近年は手元で動く速球を武器に活躍する外国人投手が増えており、昨季外国人投手として史上2人目の沢村賞に輝いたジョンソン(広島)が代表的な存在だろう。NPBでは希少な190センチを超える長身左腕で、ツーシームやカットボールを低めに集めてゴロの山を築くスタイルの持ち主だ。

 もっとも、シュート系のボールを日本人投手が操っていないかといえば、決してそうではない。古くは平松政次、東尾修、西本聖らが切れ味鋭いシュートを投げ込み、一時代を築いたのはよく知られているところだ。NPBの直近5年間の投球割合を比較してみると(表1)、シュート系の割合は確かに外国人投手の方が多いが、打者が見慣れない、というほどの差ではないように思える。では、なぜ外国人投手の操るツーシームに苦戦を強いられるのか。今回は、このシュート系のボールにフォーカスしたい。

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