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  • 1977年10月7日 米田哲也(近鉄)が通算350勝を達成。 (vs.阪急)
  • 2003年10月7日 立浪和義(中日)が通算3000塁打を達成。 (vs.横浜)
  • 1986年10月7日 清原和博(西武)がNPB新人最多本塁打(=31)を達成。 (vs.ロッテ)
  • 1992年10月7日 三浦大輔(大洋)が篠塚和典からプロ初奪三振を記録。(vs.巨人)
コラム COLUMN

年末一挙放送直前!「GET!ファイターズ」での特集まとめ

新井 雄太

 北海道日本ハムファイターズの熱い情報を全国のファンにゲットしてもらう番組「GET!ファイターズ」。「GAORA SPORTS」で今年の4月から放送されてきた同番組の「GET!ザ・データ」というデータ分析のコーナーに出演してきました。


 12/28(月)には「年末アンコール一挙9時間スペシャル」ということで4月の第1回放送から一気にシーズンを振り返り、最後に12月度の最新番組が放送されるという文字通りスペシャルな放送があります。過去の放送を見逃してしまった方も、もう1度見たいという方も是非ご覧いただければと思います
 今回のコラムではこのスペシャル放送を楽しむための予習あるいは復習として、番組で使用したデータの一部をシーズン終了後の最新データに更新して補足的に紹介したいと思います。

大谷翔平のストレート

 記念すべき第1回放送では、今や日本を代表するエースとなった大谷翔平投手のデータ分析を行いました。代名詞の剛速球は今季も健在で、平均球速は約152キロをマークしました。過去10年のデータで見ても、大谷投手のスピードはやはり別格の存在で、平均が150キロを超えている先発投手は大谷投手と藤浪晋太郎投手しかいません。
 今季はこのストレートを武器にパ・リーグ投手三冠に輝き、侍ジャパンとしてプレミア12でも活躍しました。来季は一体どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか今から非常に楽しみです。

西川遥輝 最強の一番打者へ

 第3回放送では前半戦にリードオフマンとしてチームをけん引した、西川遥輝選手のデータ分析を行いました。1番打者らしいデータをいろいろと紹介しましたが、特筆すべきは選球眼の良さです。ボール球を振る確率はリーグで最も少なくただ一人20%を切りました。西川選手は昨季も同じような傾向があり、これは西川選手の能力といっても差支えないと思います。
 出塁してからは昨季、盗塁王に輝いた俊足を発揮するなど、攻撃のバリエーションを広げる意味では1番打者として良く機能していたのではないかと思います。後半戦は9番を打つことが多くなり、成績も多少落ちてしまいましたが、ボール球を振りまわす姿は見られませんでした。

守護神・増井浩俊

 第4回放送では不動の守護神としてチームを支えた、増井浩俊投手のデータ分析を行いました。150キロを超えるストレートと落差の大きいフォークのコンビネーションを最大の武器としています。中でも今季は決め球のフォークが抜群の威力を発揮しました。被打率はもちろんのこと、フォークで空振りを奪う確率は30%近くをマークし、球界全体でもトップの数字を残しました。打者を追い込んでからフォークで三振を奪うシーンを今季は何度も見ることができたのではないでしょうか。
 セーブ王のタイトルは惜しくも逃しましたが、球団最多タイとなる39セーブをマークし、防御率1点台と見事な成績を残しました。プレミア12でも貴重なリリーフ要員としてチームに貢献しました。来季もチームの勝利を確実なものにしてくれることでしょう。

中島卓也 粘りのバッティング

 第5回放送では遊撃手として全試合に出場した、中島卓也選手のデータ分析を行いました。最大の特徴である打席内での粘りについてデータを多数紹介しました。スイングしてファウルになる確率は放送時とほとんど変わらず、球界で唯一50%を超える数字を残しました。バットに当てる技術が非常に高く、際どいコースをカットし続けることで投手を追い込んでいくようなシーンは実に印象的でした。
 粘って出塁してからは自慢の俊足も披露し、自身初の盗塁王のタイトルも獲得。侍ジャパンにも選ばれ、プレミア12でも与えられた仕事をきっちりとこなしました。唯一無二の個性派選手として来季も“らしい”活躍に期待が高まります。


 番組では他にも中田翔選手、レアード選手の分析やクライマックスシリーズ敗退の分析を行いました。さまざまなデータをご覧いただいた解説者の光山英和さん、岩本勉さん、金村曉さんの解説も必見です。データコーナー以外にも多種多様なコーナーがありますので、ここでおススメのコーナーを紹介したいと思います。

■GET!ザ・プレーヤー
ファイターズの選手の素顔に迫るコーナーです。思わずホロっとくるようなエピソードも多く、特にレアード選手、メンドーサ投手の特集は、野球が繋いだ人と人との絆が心にグッときます。

■エンディング
プロ野球の尊さや厳しさ、白球をひたむきに追いかける野球少年、マスコットの知られざる努力など、毎回野球愛に溢れた素晴らしい映像で番組を締めくくります。バックで流れる「カラーボトル」さんの「グッバイ・ボーイ」も相性が抜群です。


 繰り返しになりますが、12/28(月)にはこれまでの一挙放送がありますので、日本ハムのファンの方はもちろん、少しでも興味を持たれた方は是非ご覧いただければと思います。


そして、来季も同番組でデータコーナーを続けていく予定です。そちらも楽しみにお待ちいただきながら、年末の番組をお楽しみください。