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  • 1999年4月20日 イチロー(オリックス)が通算1000安打を達成。 (vs.日本ハム)
  • 1980年4月20日 ソレイタ(日本ハム)が1試合最多打点(=10)を達成。 (vs.南海)
  • 1999年4月20日 五十嵐亮太(ヤクルト)がプロ初登板を記録。(vs.中日)
コラム COLUMN

ドラフト展望(社会人・独立リーグ編)

Baseball LAB編集部

さまざまなタイプを擁する投手陣

 昨年は1位で指名された選手が1人だけ(外れ1位を含めると3人)と、注目度が低かった社会人野球。だが今年のプロ野球界に目を向けると、3位指名だった巨人の高木勇人(三菱重工名古屋)が活躍。野手では中日の遠藤一星(東京ガス)や、オリックスの西野真弘(JR東日本)、小田裕也(日本生命)が頭角を現したが、野手の3人はいずれも7位以下の指名だった。今年のドラフト候補に飛び抜けた存在はいないが、決して下馬評は高くなくとも、プロ入り後の活躍に大いに期待したい。

 投手での注目は2人の「近藤」。パナソニックの近藤大亮は、最速151キロの伸びのあるストレートと多彩な変化球が武器の右腕。今年の都市対抗には大阪ガスの補強選手として出場し、チームの準優勝に貢献した。もう1人は王子の近藤均。威力十分の直球に加え、優れたコントロールで変化球を操る実戦派で、今年の都市対抗では2試合連続完封を達成し、特別表彰の小野賞を受賞している。

 関谷亮太(JR東日本)も注目の1人。真上から投げ下ろす直球に加え、チェンジアップが武器の本格派右腕だ。横山弘樹(NTT東日本)は制球良く低めをつき、打たせて取る投球が持ち味。小野和博(富士重工業)は鋭く曲がるスライダーが武器で、横山とともに昨年の都市対抗で新人賞にあたる若獅子賞に輝いている。

 他にはサイドスローの小畑彰宏(大阪ガス)や、長身左腕・加藤貴之(新日鉄住金かずさマジック)といった、昨年も候補に挙げられた投手たちにも注目だ。

今年も実力派がそろう野手陣

 野手に目を向けてみよう。今年の都市対抗優勝チーム・日本生命からは、同大会で首位打者賞に輝いた強肩強打の上西主起が筆頭に挙がる。チームから3年連続でのプロ輩出となるだろうか。トヨタ自動車の木下拓哉河合完治も有力な候補。木下は社会人No.1と称される大型捕手で、強肩が光る。河合は高校・大学時代から注目された存在で、勝負強いバッティングが売りの内野手だ。他には小峰弘樹(JFE東日本)や、伊藤匠(西濃運輸)もプロを目指す。小峰は恵まれた体格から力強い打球を飛ばす右の長距離砲。伊藤は昨年の都市対抗で首位打者賞に輝くなど思い切りのいい打撃が持ち味。ともに社会人1年目からチームの4番を務めており、注目される存在だ。

下克上を狙う独立リーガーたち

 昨年は育成ドラフトを含めて5人が指名されるなど、年々存在感を増している独立リーグ出身選手。四国アイランドリーグplusでは、香川オリーブガイナーズの松本直晃が注目投手。社会人軟式出身という異色右腕だが、今季は防御率1.00と安定した投球を見せている。福永春吾(徳島インディゴソックス)は150キロを超える直球が武器で、今季の奪三振王に輝いた本格派だ。野手では俊足巧打の大木貴将(香川オリーブガイナーズ)が候補の1人。チームのリードオフマンを担った今季は、盗塁王と首位打者の2冠を獲得。二塁と右翼をこなすユーティリティー性も兼ね備える走攻守3拍子そろう好選手だ。


 ルートインBCリーグからは篠田朗樹(武蔵ヒートベアーズ)に注目。重い直球とフォークを武器に昨季までは信濃グランセローズで抑えを務めていたが、今季は先発に転身。リーグ2位の勝ち星、防御率を記録する見事な活躍を見せた。同僚の三ツ間卓也は、今季リーグ最多の20セーブを挙げたストッパー。サイドハンドから繰り出す威力あるボールは、同じく独立リーグ・香川オリーブガイナーズ出身の又吉克樹(現・中日)をほうふつとさせる。昨年も候補の1人だった渡辺雄大(新潟アルビレックスBC)は、貴重な左のサイドハンドとして存在感を放つ。



※データは全て2015年10月13日終了時点

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