キャンプイン直前!2015新外国人特集 タイムリーdata vol.18
明日、2月1日から春季キャンプが各地で始まります。待ちに待った野球シーズンの始まりに胸の高鳴りを抑えられないファンの方もいることでしょう。選手は次々とキャンプ地入りする中、新たな外国人選手も続々と来日してきています。
今回のタイムリーdataでは、2015年シーズンからの新外国人選手にスポットを当てたいと思います。助っ人たちの過去の成績やチームでどのようなポジションを求められているかを見ていきましょう。
連覇を狙う両チームの実力派投手
V9以来の4連覇を狙う巨人は右のマイコラス、左のポレダと投手を2名獲得。2014年はともにテキサス・レンジャーズでプレーしており、チームメートのダルビッシュ有からもすでに日本球界で活躍するためのアドバイスをもらっているようです。
先発の一角として期待されるマイコラスはコントロールの良さに定評がある投手です。通算の与四球率はマイナーで1.83と非常に優れています。メジャーでは通算3.35とインパクトはありませんが、14年に限れば与四球率2.83と優れた部類の数字を残しています。制球難に苦しむ外国人投手は少なからず存在しますが、マイコラスの場合は心配はなさそうです。
先発・リリーフを問わずに活躍に期待したいのは速球派左腕のポレダです。制球には少し難がありそうですが、160キロに迫る剛速球を武器に力でねじ伏せるタイプの投手です。日本球界の左腕でここまで速球派の投手は存在しないので、実力が本物であるなら格別のスピードを誇る特別な存在になることでしょう。キャンプから剛速球に目が離せなくなりそうです。
工藤公康新監督の元、連覇を志すソフトバンクも本格派右腕のバンデンハークを獲得。実はこの投手、巨人も獲得を検討していたほどの実力者で、スカウトも太鼓判を押す存在です。
メジャーでは3球団を渡り歩き、13年からは韓国プロ野球のサムスン・ライオンズで活躍。14年は最優秀防御率と最多奪三振の2冠に輝きました。150キロ超の速球でグイグイ押す攻撃的な投球スタイルで奪三振率が非常に高い投手です。ローテーション争いは12球団で最も過酷ですが、その枠に残る実力は十分にありそうです。
チームの弱点を補う助っ人
巻き返しを誓うチームの新外国人選手も見逃せません。最下位に沈んだヤクルトは新守護神候補としてオンドルセクを獲得。メジャーで5年連続40試合登板と豊富な実績があります。
14年は防御率5点台と精彩を欠く場面もありましたが、奪三振率が13年から急上昇しているのがポイントです。この時期に投球割合を増やしたスプリットが功を奏したようで、日本でもこの球種が肝になるでしょう。14年は抑え投手を固定できなかっただけに、チームの期待は特別大きなものになっています。
大砲役を担う助っ人野手
野手の助っ人の多くはチームの大砲役として期待される選手が多いです。
楽天に加入するサンチェスは、14年もメジャー123試合に出場した現役のメジャーリーガー。メジャー通算61本塁打を誇り、2011年にはオールスター出場の実績もあります。4番を務めてきたジョーンズの穴を埋める活躍が期待されます。
楽天は14年加入の外国人野手が故障や不振などでほとんど結果を残すことができませんでした。チームの打力は助っ人が支えていただけに影響は大きく、最下位に沈んだ要因の1つです。それだけに実績のあるサンチェスには大きな期待がかかります。
広島のグスマンは外国人初年度年俸としては球団史上最高年俸となったことでも話題の選手。広角に打ち分ける中距離打者と見られていますが、メジャー通算25本塁打と一発も期待できそうです。主なポジションは一塁ですが、三塁や外野も守れるので起用の幅は広くなりそうです。
広島の場合は外国人枠の問題が今年も頭を悩ませます。ザガースキー、ジョンソンも加入し15年は外国人6人体制。4枠しかない外国人枠をどのように駆使するのか首脳陣の采配にも注目が集まりそうです。
育成契約を含めて今年も多くの外国人選手が日本球界にやってきます。日本人離れしたパワー、スピードでチームの勝利に貢献するだけでなく、独特のキャラクターなどでプロ野球を華やかに彩る存在でもあります。
期待のルーキーが話題の中心になりがちな春季キャンプですが、各球団の新外国人選手たちにもぜひ注目してみてはいかがでしょうか。