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コラム COLUMN

新成人、球界の未来を背負う若きホープたち。 タイムリーdata vol.15

伊丹 雄斗

 今日1月12日は成人の日です。そして、日本球界でも新成人が高卒3年目のシーズンに挑もうとしています。今回のタイムリーdataは、昨年に成人式を終えた選手と、今年成人式を迎えた選手のプロ生活を振り返りましょう。

1993年世代のトップは・・・?

 まずは昨年成人式を終えた、1993年4月2日~94年4月1日生まれの選手たちの成績を振り返ります。昨季までの3年間で最も活躍している投手は、ソフトバンクの武田翔太でしょう。この世代最多の通算15勝をマークしています。阪神の松田遼馬は昨年の成人式で、小学生時代に埋めたタイムカプセルから出てきた手紙を受け取ったそうです。その手紙に書いていた「プロ野球選手になる」夢をかなえた松田。2014年は右肘痛の影響で6試合の登板にとどまりましたが、日本シリーズのマウンドに上がるなど貴重な経験を積みました。

 一方の野手。バットで存在感を示しているのは中日の高橋周平でしょう。昨季は自己記録を更新する6本塁打をマークした高橋。今季から背番号3を渡されるなど、チームからもファンからも大きな期待を受けています。

新成人、投手勢をリードするのはやっぱりこの2人!

 それでは、今年の新成人はどうでしょうか。この世代では、昨季までの2年間で計6投手が一軍のマウンドを経験しています。その中でも、やはり世代の中心は阪神・藤浪晋太郎と日本ハム・大谷翔平の2人でしょう。藤浪は13年に高卒1年目ながら2ケタ勝利を達成すると、昨季はチーム2位の11勝をマーク。一方の大谷も、2年目の昨季にチーム最多の11勝を記録しました。この両者は“スピード”という面でもすでに球界トップクラスに位置しており、今季もさらなる活躍が望まれています。

新成人、今季の飛躍が期待されるバッターはこの選手!

 野手としても世代をけん引している “二刀流”大谷。昨季は2ケタ本塁打を記録するなど、バットでも存在感は抜群です。高卒3年目を迎える選手で今季の注目株は広島の鈴木誠也でしょう。昨季は夏場以降に少ない打席機会ながらもしっかりアピール。9・10月には4割台の打率を残しました。さらに11月はIBAF21Uワールドカップ日本代表で中軸として活躍。7試合で26打数11安打と打ちまくり、大会の首位打者とベストナインに輝きました。まさに伸び盛りの鈴木。広島の緒方新監督もそのポテンシャルにほれ込むなど、今季の飛躍が期待されるプレーヤーです。

 2015年、高卒3年目のシーズンを迎える新成人。大谷と藤浪の2トップ以外にも将来を嘱望される存在は多いだけに、今年もニュースターの登場を楽しみにしたいところです。